即興哲学第83回 即興ソングワークショップ

11/20に、代々木のオリンピックセンターで、演劇ワークショップLETとの合同企画の音楽ワークショップ「ところによりハーモニー」を開きました。この企画は、即興実験学校でもおなじみのLETの主催者水戸佑さんから「BATSの即興ソングのワークショップってどんななの?」と聞かれ、「説明するのがめんどくさいからやってみよう!」ということで始まりました。

たまたまあるところでお知り合いになった、高校の音楽の先生であるかずさんが来てくださったことで、このワークショップはものすごく豊かなものになりました。彼女は、声楽が専門ですがピアノもとても上手です。本人曰く、楽譜通りに弾けと言われると難しいけど、何となくこんな感じでと言われたら大丈夫!とのこと。しかも普段、生徒達に、掃除をしなさいの曲とかを即興でつくって歌っているそう。この人しかいない!と思い、即興ピアニストとしてスカウトしたのでした!

ワークショップは、当初の想像を超え、ソロからデュエット、そしてミュージカルのようなシーンから、最後はオペラへと、参加者の積極性からどんどんと広がっていきました。何より、歌が苦手だという人達が、かずさんの伴奏に支えられ、堂々と即興ですばらしい歌を歌い、終わった後とても幸せそうな顔をしているのが、私にとってとてもうれしいことでした。新しい音楽教育の可能性を見た気がしました。

演劇ワークショップLETのホームページはこちらです:http://ws-let.com/

(2005/12/15)