即興の生みの親、キース・ジョンストンは、クラスの時、いつもこう言います。「舞台は役者にとって怖い場所である。だから舞台を居心地のいい場所にしなければならない。」即興の役者は、舞台に上がると、観客に見られる怖さから、ふだんの練習の時とはガラリと変わり、受け入れなかったり、あいまいにしたり、おもしろいことをしてしまったりします。そうすると、ストーリーは壊れ、シーンは台なしに‥‥。
では、舞台を居心地のいい場所にするにはどうするか?それには、まず第一に、「もうおなかいっぱい!」となるくらい舞台に立つこと。カナダのカルガリーにあるルースムースシアターでは、数多くの即興のショーが行われていて、そこの役者さんは、暇なときでも週1~2回、忙しいときでは週8回くらい出演しています。なんと年間100回以上舞台に立っている人も!それぐらい出てると、いいところをみせようという気持ちや、他の人には負けたくないという気持ちもなくなってくるそうです。さらに、もしショーがうまくいかなくても、じっくり落ち込む暇もなく、すぐ次の舞台が来るそう。
即興実験学校は、今は2週間に1回のショーですが、もっとショーを増やして、「もうおなかいっぱい!」となるようにしたいです。(出張ショーもしますので、よろしければご連絡を!)
(2001/12/12)