CPI Tokyo 2025(国際指揮プログラム2025東京)5日目のメモです。
今日の課題曲はドヴォルザークの「弦楽セレナーデ」。私の担当は第1楽章。ppがほとんどの繊細な曲。午前はトップ奏者との弦楽五重奏。エネルギーの生成と解放の構造を勉強し直して、それをシェイプで見せることに集中する。マーカンド先生から日本語で「よくできました」と言ってもらう。
午後の先生とのビデオレビューで、午前にできたことをパターンを振る中で実現するのが次の課題となった。夜はフルオーケストラの指揮。パターンの中で高低を使ってシェイプを見せる。まだわずかに力が入るけど、止められず最後まで演奏。美しかった。マーカンド先生からbeautifulと言ってもらった。
他の指揮者たちも過剰な動きが減り、余分な力が抜けて、指揮がシンプルになり、音楽が自然に流れるようになる。指揮に余計な力が入ると、弦楽器の音も固く溶け合わなくなってしまう不思議。指揮者が力を抜き音楽になって動いている方が、よっぽどその指揮者がどれだけ曲を理解しているかがわかる怖さ。
他の指揮者の指揮を見ていて、指揮の技術や音楽の理解のありなしとは別に、演奏者から見てこの指揮者と一緒に演奏したいと感じるか、したくないと感じるかがあるなと思った。
明日はチャイコフスキー!