CPI Tokyo 2025(国際指揮プログラム2025東京)6日目のメモです。
今日の課題曲はチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」。担当は第3楽章のエレジー。はじめて完全に目をつむって指揮した。マーカンド先生は目をつむって指揮してもいいという考え方。人を指揮するのでなく、音を指揮するのだと言う。意識を澄ませてすべての音を聴こうと試みる。
エネルギーの生成と解放のシェイプをパターンの中で見せることに集中。聴きながら音に入れてもらう。時々、音と動きが離れてしまう。けど、なるべく離れないように。これがマーカンド先生の言う「音になる」ということか。演奏が終わって急に悲しみに襲われた。振り終わり聴き終わって曲を理解した。
他の指揮者たちの指揮にも一週間でそれぞれの課題にどのように取り組んできたか、その跡が見える。今日の動画が、次のオーディションに使われ、次のチャンスにつながっていく。濃い時間をともに過ごし別れていく。さびしくもあるけど、その瞬間を生きている感じがして私は好き。指揮者たちに幸あれ!
おつかれさまでした!