ノーステキサス大学指揮者コレギウム

ノーステキサス大学指揮者コレギウム、はじまりましたー。

指揮者コレギウムは2週間。午前中はコーポロン先生、フィッシャー先生による講義。午後はウィンドシンフォニーを実際に振る指揮実習。

講義のうち一日は、私が日本人吹奏楽作曲家とその曲を紹介するプレゼンテーションをさせてもらいます。またちゃんと相談していないのですが、たぶんあさって(!)。前回、コーポロン先生の授業でさせてもらったプレゼンと同じ内容で、同じ作曲家について、全部ちがう曲をつかってプレゼンしますー。

指揮実習は3日ごとにひとつのラウンドになっていて、3日間、30分ずつのリハーサルをしたあと、最終日の夜にコンサートです。参加者にはそれぞれ担当曲が渡されていて、どこかのラウンドでその曲を振ります。私は最後のラウンド4なので、来週水曜日からリハーサルで、金曜日夜がコンサート。

そして最後の2日はWMC国際指揮者コンテストの北米予選。担当曲はその3日前にくじ引きで決まり、1日目にリハーサルをし、2日目にドレスリハーサルとコンサートをします。

その2日間の様子が3人の審査員によって審査され、上位の2名が来月オランダでおこなわれるWMC国際指揮者マスタークラス&コンテストへの出場権を得ます。旅費と宿泊費は主催者側から全額支給されるそう。

(私は出ませんが、見学させてもらいますー。)

今回の指揮者コレギウムの指揮実習の特徴は、曲がすべて管楽器による室内楽曲であること。室内楽、むっちゃおもしろい。指揮者と演奏者個人個人との密なコミュニケーションが必要。こんなにたくさんの室内楽の名曲を学べる機会を得られてとても幸運。

ラウンド1の曲は、グノーの小交響曲、メンデルスゾーンのノクトゥルノ、シュポーアのノットゥルノ、ジェイコブの新しいボトルに入った古いワイン。

今回でノーステキサス大学指揮者コレギウムは3回目ですし、半年以上ノーステキサス大学で過ごし、演奏者のみなさんの顔もわかってきたので、これまでより落ち着いて参加できていますー。

初日が終わって、あらためて基礎はおもしろいなと感じています。基礎にもどってくるといつも新しい発見がある。スローラーナーです。

指揮実習を見学していて、リハーサルの質を決めるのはやはりどれだけスコアを勉強してきたかだと感じる。スコアをしっかり勉強してくれば、指揮台の上でスコアから目を切れる。そうすると演奏者とたくさんコミュニケートできるようになる。

スコアを完全に覚える必要はないと思うけど、ほぼ覚えておくと指揮台の上でとても楽になる。

覚えようー。

(2017/6/13)