昨日、ラ・フォル・ジュルネでマスタークラスを見学した。フランスのヴィオラ奏者、ジェラール・コセさんによるレッスン。あぁこれが音楽を教えるということだよなぁと思った。指導は細かく具体的。でもすべて音楽の本質にかかわっている。よくなったらかならず「トレビアン」「ブラボー」と言う。
コセさんは最初に生徒の演奏を聴いたあと、まず「あなたがもっと良くしたいことは何?」と生徒に聞く。「私もいろいろ意見があって言うけど、あなたも意見を言って、一緒につくっていきたい」と。演奏者がこうしたいと思うことができるようサポートすることが楽器演奏の指導だよなぁと思う。
(2019/5/4)