即興哲学第14回 Second City

これから2回、私が最初に観たインプロの話をしたいと思います。今から5年前の1997年の2月、アメリカのシカゴで英語の勉強をしていたころの話です。最初に観たのは、Second Cityというグループ。まず、とある高校の講堂で行われた出張ショーを観ました。日本の演劇ではない、観客の盛り上がった雰囲気を今でも覚えています。

そして、そこで会ったSecond Cityの人に教えてもらって、クラスも見学させてもらいました。Second Cityの劇場の横に養成所があります。教室の壁には、ブルースブラザーズなど、ここから巣立ったコメディアンたちの写真がたくさん。クラスの参加者は、明日のスターを夢見る若い俳優が多く、楽しい中にも、熱い思いが満ちていました。

その数日後、いよいよ劇場へ。しかし、チケットはすでに売り切れ。すると、劇場の人が手招きするので、ついていくと、そこはスタッフ用の席。日本から来たということで、特別にタダで入れてくれました!お客さんは、みんなお酒を飲みながら、ショーを楽しんでいました。私は、英語がほとんどわからなかったのですが、動きだけでものすごく楽しみました。インプロのおもしろさとともに、インプロに携わる人たちのすばらしさを感じた、Second Cityでのインプロ初鑑賞でした。

(2002/5/1)