即興哲学第39回 言語化

日曜日に英語インプロワークショップがありました。すばらしいワークショップでした。ゲームはとても楽しく、またシーンは素敵なものがたくさんできました。

Keith Johnstoneは、舞台の上の役者が言葉で考える(verbalization)のを妨害するゲームをつくっています(例えば、Mantraとか)。役者が、何をするとか何を言うとかを言葉で考えてしまうと、おもしろいアイデアを探そうとしてしまったり、うまくやろうとしたりして、その人が本来持っている人間としてのよさ(Good Nature)が表に現れなくなってしまうのです。英語でインプロをやっているときは、日本語でアイデアを考える余裕はなく、その結果、その人のよさがそのまま表に現れるように思いました。みんながゲームをやったりシーンをやったりするのを見ていて、とても愛らしく思いました。

シアトルでAndy Schroederに会ったときに、彼は次のような話をしました。「Keithとロサンゼルスで会ったとき、彼はTakashiの話をしてたよ。『彼はよくなってきてる』って。それから『たぶん彼は日本語でインプロをやっているときよりも、英語でインプロをやっているときの方がいいよ』って言ってた。なんでどみんごが日本語でインプロをやるのを見たことないのにわかるんだろうね。」

(2003/7/2)