即興は常にうまくいくわけではありません。まちがったり、失敗することもあります。それは即興を教えるときも同じです。なぜなら即興を教えることも即興ですから。Shawnは次のようにいっていました。「教師は常に正しいということはない。このこと知っていることが必要だ。」
それでは、どのように即興を教えたらいいのでしょう?失敗しないように簡単なもの、自信のあるものだけをやるという方法もあるかもしれません。しかし、教えることも即興ならば、失敗する可能性があるからやらないというのではなく、リスクを取って積極的にいろいろなことをやるべきだと私は思います。
以前、Rebeccaが東京に教えに来てくれた時、私とひろみは彼女のマスクの授業のお手伝いをしました。そのクラスが終わった後、彼女は私にマスクや鏡など、授業で使ったものをくれました。そして私に「マスクを教えるべきだ」と言いました。私は、まだとても自信がないと答えました。すると彼女はこう言いました。「どんな教師も、初めは初心者なのだから」と。
教師も、教え、まちがえ、振り返り、そしてまた教え‥‥ということを繰り返していくしか、成長する方法はないのだなぁと、この時思いました。そして、今でもその考え方で、即興実験学校のワークショップを続けています。
(2003/11/19)