即興哲学第86回 バンクーバー・シアタースポーツ

先週、出張でアメリカとカナダに行ってきました。ぎっちり仕事の旅だったのですが、最終日の夜、バンクーバーで時間があったので、多くの有名コメディアンも輩出しているインプロ・カンパニー、バンクーバー・シアタースポーツ(Vancouver Theatresports)のショーを観に行ってきました。

Keith Johnstoneのつくったシアタースポーツは、カルガリーから、バンクーバー(Vancouver Theatresports)、シアトル(Seattle Theatresports:現Unexpected Productions)、サンフランシスコ(BATS)、ロサンゼルス(LATS)と、西海岸沿いに順々に広がっていったという歴史があります。

夜景の見えるフェリーに乗って、街の中心のグランビル島にある劇場に向かいました。300人ぐらい入れる劇場は、平日にもかかわらずほぼ満席でかなりの人気です。ほぼ毎日ショーをやっていて、週末は一晩に三種類ものショーをやっているとのこと。前の方の席はテーブル席で、後の方の席は劇場らしい席。多くのお客さんはロビーにあるバーで飲み物を買って、飲みながら観ています。

この日のショーは、Breaking Newsというショー。その日の新聞記事をニュースキャスター役の人が読み、そこから5人の男性がシーンをつくっていきます。シーンのスピードは速めで、笑いが多い感じですが、とても技術があって洗練された役者さん達で、シーンの完成度は高かったです。

行く先々でその土地のインプロを楽しむ。なんて贅沢なことだろう!と思ったバンクーバーの夜でした。

(2006/3/24)