即興哲学第49回 マスク

これから数回、マスク(仮面)について書いていきたいと思います。1950年代後半からKeith Johnstoneは、イギリスのRoyal Court Theatreでインプロを教え始めますが、その時、同時にマスクも教え始めます。著書「Impro」の最終章にも、マスクとトランス(Mask and Trance)という章があります。

しかし、日本では、Keithスタイルのマスクはあまり見ることができません。これは、日本に限らず世界中そうみたいで、Keithのスタイルのインプロは世界中に広がっているのですが、マスクの方はあまり広がっていない見たいです。「Impro」もインプロをやる人に幅広く読まれていますが、ほとんどの人はマスクの章の前までで読むのをやめてしまうそうです。マスクの章は何が書いてあるのかさっぱりわからないから。

私がマスクに初めて出会ったのは、2000年の夏、BATSサマースクールでのことです。そこで、William Hallからマスクを習い、ものすごい衝撃を受けました。こんなインプロの世界もあったのかと。そして、それ以来、私はマスクの魅力に取り憑かれていきました。そのマスクとは、どのようなものなのか!?次回以降、詳しくお話ししていきたいと思います。

(2004/2/4)