崖と彗星

昨日の「3人インプロ」、たくさんのお客さんが観に来てくださいました。どうもありがとうございましたー。Three Wars3部作、完結しました!

実は今回、今までの3人インプロの中で一番プレッシャーがかかっていました。初の一日三公演。しかも今回はフリーシーンをはさまないことにしていたので一時間の長編もの。それを三つつないで、三時間の物語を紡ぎ出す。スターウォーズを研究すればするほど、こんなことできるのかと追い込まれました。

でもはじまって、3人で我を忘れて動き回り、終わって気がつくと、そこには三時間の長大な物語が残っていました。

尊敬するインプロの先生が言っていました。長年一緒にやっているインプログループは、一緒に高い崖からえいやっと飛び降り、みんなでなんとかしようと助け合い、地面すれすれでもうだめだー!と思ったその瞬間、向こうから彗星がやってきてみんなを乗せて救ってくれる。そんな感覚だ、と。

そして、危機的な場面でもみんなで助け合い、奇跡的になんとかなった経験から、次はもっと高い崖から飛び降りることができるようになる。だから長年一緒にやってきたインプログループはすごいショーができるようになる、と。

まだはじまったばかりの3人インプロですが、この感覚をちょっとずつ感じられるようになってきています。そして毎回、前回よりちょっとだけ高い崖から飛び降りられるようになっています。

今回はケヴィンのピアノもすごかった!3時間弾きっぱなしでした。ときにシーンによりそって包み込み、ときにシーンを別の方向に導いてくれました。また、てつたろうは照明だけでなく、段ボールで仮面もつくってきてくれました。エピソード3のラストで仮面が切り裂かれる瞬間、客席がどよめきました。

考えてみれば子どものスターウォーズごっこのようなものなのですが、なかなか大人がこんな壮大なスターウォーズごっこをできるもんじゃないだろうと自負しています!

(2016/7/25)