即興哲学

即興哲学第54回 居場所

ゴールデンウィークの5/1,2と、私とひろみは、名古屋に行ってきました。名古屋から即興実験学校に通って来てくれているにしむらが、即興実験学校in名古屋を企画し、実現させてくれたのです。 2日間のワークショップは、多様でとても豊かなものでした...
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即興哲学第53回 河回仮面(ハフェタル)

私には、自慢のマスクのコレクションがあります。河回仮面(ハフェタル)です。河回仮面は800年前の韓国の木製の仮面。踊りに使われていたものです。今ではお土産としても人気で、日本でも韓国料理屋さんによく飾ってあります。800年前から残っている河...
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即興哲学第52回 二種類の演技

演劇を始めたばかりの頃、私は、自分が演技を通して伝えたいものは何か、それはどのようにしたらうまく伝わるかということを考えていました。ともに演劇をつくる仲間たちとも、こういうことばかり議論していました。 しかし、マスクに出会った時、マスクの演...
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即興哲学第51回 ハーフマスク

マスク(仮面)と言ってもいろいろなものがありますが、Keith Johnstoneが主に使うマスクはハーフマスク(半面)と呼ばれるものです。このマスクは、顔の上半分、目や頬、鼻の部分を覆うマスクです。このマスクをかぶり、自分の口と合わせるこ...
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即興哲学第50回 マスクは生きている

インプロのマスクには大前提があります。それは、マスクは、ものではないということです。マスクは自分ではない別の人格を持った人なのです。だから、マスクは自分でもありません。マスクをつけた時には、自分ではなく、そのマスクになるのです。 狂言師の野...
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即興哲学第49回 マスク

これから数回、マスク(仮面)について書いていきたいと思います。1950年代後半からKeith Johnstoneは、イギリスのRoyal Court Theatreでインプロを教え始めますが、その時、同時にマスクも教え始めます。著書「Imp...
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即興哲学第48回 20代最後の年

今日、クリスマスイブが私の誕生日です。昔からケーキは一つ。小さい時は、サンタは誕生日プレゼントを持ってくるんだと思っていました。そんな私も、29歳になりました。 そんな、20代の終わりに何をやっているかといいますと、いよいよ小学生から数えて...
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即興哲学第47回 難しかった時

教えることも即興なので、時にリスクを取って、やったことないことや難しいことにチャレンジします。そうすると、難しくてうまくいかないこともあります。 Keithのワークショップで、ディレクティングについてやった時がありました。みんな交代で実際に...
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即興哲学第46回 教師もまちがえる

即興は常にうまくいくわけではありません。まちがったり、失敗することもあります。それは即興を教えるときも同じです。なぜなら即興を教えることも即興ですから。Shawnは次のようにいっていました。「教師は常に正しいということはない。このこと知って...
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即興哲学第45回 相手をよく見せる

Make your partner look good.(相手をよく見せる)これはインプロで大事なことの一つですが、インプロを教えるときにもとても大事なことだと思います。 Keithは、相手をよく見せることの天才です。クラスで、ある役者がシ...