即興哲学

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即興哲学第20回 開場から開演まで

キース・ジョンストンがつくったカンパニーである、カルガリーのルースムースシアターのショーを観に行くと、開場から開演まで次のような光景が見えます。全部開いている舞台奥の幕。丸見えのセットや衣装、小道具。そして、セットのソファーに座って談笑して...
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即興哲学第19回 第1部と第2部

前回のショーの話に追加して書きたいと思います。ショーは、途中に休憩を一回挟む2部構成で行われることが多いです。キース・ジョンストンは、第2部は、第1部より短い方がいいと言います。キース曰く、「たいていの芝居は、第一幕より、第二幕の方が短い」...
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即興哲学第18回 ショーの時間構成

今回は、ショーの話に戻って、ショーの時間構成について書きたいと思います。ショーでは、演ずる側としては、ずっと面白いシーン、抱腹絶倒のシーンをやり続けたいと思うでしょう。でも、キース・ジョンストンは、そうではない方がいいと言っていました。オー...
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即興哲学第17回 教えることと笑うこと

前回、「これから数回ショーについて書く」と言っていたのですが、今回は、即興ソングワークショップで来日された先生の一人、Barbaraの言葉を紹介したいと思います。日本最後の日、成田への電車の中で、Barbaraは主宰の一人のひろみに次のよう...
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即興哲学第16回 ショーの構造

これから数回は、インプロのショーについて書きたいと思います。最初に、インプロのショーの構造について書きたいと思います。昨年、私がBATSでキース・ジョンストンがディレクターのMicetroというショーに出たときの話です。キースは、本番前に、...
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即興哲学第15回 Improv Olympic

前回に引き続き、今から5年前にシカゴで私がはじめて観たインプロの話をしたいと思います。Second Cityの次に行ったのが、Improv Olympic。このグループはSecond Cityから派生してできたグループで、ハロルド(Haro...
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即興哲学第14回 Second City

これから2回、私が最初に観たインプロの話をしたいと思います。今から5年前の1997年の2月、アメリカのシカゴで英語の勉強をしていたころの話です。最初に観たのは、Second Cityというグループ。まず、とある高校の講堂で行われた出張ショー...
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即興哲学第13回 インプロの本

今回は、インプロの本について、特にKeith Johnstoneの本について、ご紹介したいと思います。Keithの本で手に入りやすいのは、1979年に出版された"Impro"、そして1999年に出版された"Impro for Storyte...
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即興哲学第12回 ローステータス・トリック・プレゼンテーション(Low-status Trick Presentation)

前回のワークショップで、ローステータス・トリック・プレゼンテーションというKeithのつくったエクササイズをやりました。舞台に一人で上がり、お客さんの前で一発芸を見せるというもの。ポイントは、芸の内容はどうでもよくて、芸をやる前後が大事だと...
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即興哲学第11回 コンタクト・インプロヴィゼーション(Contact Improvisation)

即興実験学校でやっているものの一つに、コンタクト・インプロヴィゼーション(Contact Improvisation)があります。コンタクト・インプロとは、コンテンポラリー・ダンス(現代舞踊)の一つです。ダンスといっても、ふつうイメージする...