2019-11

即興哲学

即興哲学第25回 「時分の花」と「誠の花」

なぜ、今年のBATSのショーはつらいんだろうと、サンフランシスコで考えてました。1年目のショーは、自分にとって何もかも新鮮だった。お客さんは私が舞台の上で何を言っても何をしても喜んでくれた。一緒にやる役者も楽しそうだった。でも、3年目の今年...
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即興哲学第24回 Theatresports RAW

この夏、BATSのショーに出ていてつらいと感じたことが何度かありました。その中でも、一番つらかったのは、Theatresports RAWです。Theatresports RAWは、誰でも出られるシアタースポーツです。月曜日の夕方になると、...
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即興哲学第23回 マエストロ

夏のBATSの日曜夜はマエストロ(Micetro)というショーをやっています。マエストロは、ディレクターがいるインプロです。出演者はゼッケンをつけて登場。ディレクターが番号の書いてあるコインを引いて出る人を決め、シーンをやります。その後お客...
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即興哲学第22回 今年のキース

今年、BATSに着いてKeith Johnstoneに再会したときの彼の第一声は、「You are alive!(おまえ生きてたか!)」。Keithは昨年別れるときに、「黒澤の『七人の侍』のラストシーンのように生き残らなければならない(イン...
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即興哲学第21回 BATSから戻ってきました!

サンフランシスコのBay Area Theatresports(BATS)より戻ってきました!今回の滞在は1ヶ月半。かなりぜいたくで、充実したものでした。ワークショップとしては、まず1週間のSummer Schoolに参加。そして、これまた...
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即興哲学第20回 開場から開演まで

キース・ジョンストンがつくったカンパニーである、カルガリーのルースムースシアターのショーを観に行くと、開場から開演まで次のような光景が見えます。全部開いている舞台奥の幕。丸見えのセットや衣装、小道具。そして、セットのソファーに座って談笑して...
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即興哲学第19回 第1部と第2部

前回のショーの話に追加して書きたいと思います。ショーは、途中に休憩を一回挟む2部構成で行われることが多いです。キース・ジョンストンは、第2部は、第1部より短い方がいいと言います。キース曰く、「たいていの芝居は、第一幕より、第二幕の方が短い」...
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即興哲学第18回 ショーの時間構成

今回は、ショーの話に戻って、ショーの時間構成について書きたいと思います。ショーでは、演ずる側としては、ずっと面白いシーン、抱腹絶倒のシーンをやり続けたいと思うでしょう。でも、キース・ジョンストンは、そうではない方がいいと言っていました。オー...
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即興哲学第17回 教えることと笑うこと

前回、「これから数回ショーについて書く」と言っていたのですが、今回は、即興ソングワークショップで来日された先生の一人、Barbaraの言葉を紹介したいと思います。日本最後の日、成田への電車の中で、Barbaraは主宰の一人のひろみに次のよう...
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即興哲学第16回 ショーの構造

これから数回は、インプロのショーについて書きたいと思います。最初に、インプロのショーの構造について書きたいと思います。昨年、私がBATSでキース・ジョンストンがディレクターのMicetroというショーに出たときの話です。キースは、本番前に、...