即興哲学第95回 キースと日本映画

キースは日本文化が好きで、私以上に日本文化のことに詳しかったりします。特にキースは日本映画には詳しいです。若いころに黒澤明監督の映画に出会って衝撃を受け、その後、小津安二郎作品や溝口健二作品などたくさんの日本映画を観てきたそうです。

この夏に参加したキースの合宿ワークショップで、キースが「今晩一緒にDVDを観よう!」と参加者を誘いました。そして黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』を観ました。みんなが英語字幕で映画を観ながら「スターウォーズそのまんまだぁ」と言っていたのが面白かったです。(ルーカスは『隠し砦の三悪人』から着想を得て『スターウォーズ』をつくったのだそうです。)

そんなキースの最近のお気に入りの日本映画は宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』!なんと10回以上観たそうです。キースにこの映画のどこが面白いのかを聞いてみると、物語の展開の仕方に自分にとっての普通の物語の展開とは違う独特さがあるということでした。私にとっては『千と千尋の神隠し』の物語展開はスムーズだったので、文化の違いかなぁと思い、面白く感じました。

キースが言っているとおり、ある人にとっての当たり前の普通の世界は、その他の人にとっては、独創的で刺激的な世界に映るんでしょうね!

(2006/11/23)